麻生(アサオ)の名は万葉集との関係が深い!

(掲載日:2019年4月30日)

 5月1日から元号が「平成」から「令和」に代わります。「令和」は万葉集から選定されましたが、昭和56年(1981年)に多摩区から分離した新区「麻生区」の由来も万葉集のようです。 
万葉集東(あずま)歌に「麻苧(アサヲ)ら を麻笥(ヲケ)にふすさに績まずとも明日着せさめやいざせ小床に」[現代語訳:麻の一種である苧 (ヲ・チョ)を麻かごいっぱいに糸にしても明日着物として着るわけではないのだから、その仕事は やめてさあ床(トコ)に入りましょう]と詠まれた苧麻(カラムシ)の“ヲ”から名付けられたもので、歴史的・文化的に誇りある地名です。全国の「麻生」の地名 の中で「あそう」ではなく「あさお」と呼ぶのは麻生区だけです。(柿生郷土資料館 機関誌「柿生文化」第77号 麻生郷~区名由来~、小島一也) なお、この苧(からむし)は、麻生区の文化センター(麻生区役所や市民会館の場所)入り口に植えられています。(写真) 今回の紹介は柿生郷土資料館 機関誌「柿生文化」から引用しましたが、柿生郷土資料館
(http://web-asao.jp/hp2/k-kyoudo/)は、地域にある数多くの歴史的遺産や貴重な民俗資料を守り、展示公開し、発信する活動を行なっています。また毎月発行されている機関誌「柿生文化」には、貴重な地域の歩みを紹介する豊富な情報が第1号からすべてネット上で閲覧できます。
資料館の場所は、川崎市立柿生中学1階内で、開館日は奇数月の毎週日曜日、偶数月の毎週土曜日です(休館日もあるので要確認)。 

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