麻生区は、昭和57年(1982年)7月1日、多摩区から分区して誕生しました。「麻生」の名の起こりは、8世紀の頃から、朝廷への貢物だった麻布の原料である麻を広く産した地であったことによると伝えられています。
麻生区は、区域の広範な部分が良好な住宅地となっています。平成19年(2007年)「新百合山手」地区は、「平成19年 安全・安心なまちづくり関係功労者内閣総理大臣表彰」を受賞しました。平成10年(1998年)国の「景観大賞」を受賞した新百合ヶ丘駅周辺は、大型商業施設が集積したにぎわいのある街です。
「しんゆり・芸術のまちづくり」が進められているこの周辺は、昭和音楽大学やカンヌ映画祭でパルムドールを2度受賞した今村昌平監督が設立した日本映画学校などもあり、「麻生音楽祭」や「KAWASAKIしんゆり映画祭」などが開催される文化芸術の香り溢れるまちです。昭和音楽大学の、「テアトロ ジーリオ ショウワ」と「ユリホール」では、国内外の演奏家たちによる高質なオペラやバレエの上演、コンサートが開かれています。また、「川崎市アートセンター」の「アルテリオ小劇場」「アルテリオ映像館」ではそれぞれ個性的な公演が続いています。
また、南黒川地区・栗木地区にある「マイコンシティ」では、先端技術産業が集積し、国際的にもトップクラスの研究開発が盛んに行われています。
また、麻生区ではこのような都市的な魅力だけではなく、里山の原風景がここかしこに残り、自然豊かで、田や畑などで農業が続けられている地域でもあります。柿生の地名の由来でもある「禅寺丸柿」は、日本最古の甘柿として、平成19年(2007年)に「国登録記念物」に指定され、黒川には大規模な農産物直売所「セレサモス」がつくられます。そして、長い間、地域を支え続けた趣ある神社、仏閣も数多くあります。
自然を生かした暮らしと都市的な魅力が併存し、さらに文化芸術のエッセンスに包まれたところ。これが麻生区です。そして、なにより麻生区を訪れた人々にリラックス、リフレッシュしていただけるようなもてなしの心でみなさまをお迎えいたします。